軸ブレする人間に、優秀なメンバーはついてきません。軸をブラさないことって超大切。
でもまあ、会社やってたり、事業を任せられたりすると色んなことがあります。経営層や同僚、部下、そして外部環境の圧力によって、大切なものを見失うかもしれない場面が必ずやってきます。
そんな時に、心のお友にして頂きたいのが、起業家達の伝記。
- DeNA南場さんの「不恰好経営」
- サイバーエージェント藤田晋さんの「渋谷で働く社長の告白」「起業家」
- ウィルゲート小島梨揮さんの「逆境から生まれたチーム」
いずれの本でも「孤独、憂鬱、怒り、それを3つ足してもはるかに上回る希望」を感じることが出来ちゃいます。
こんな凄い人たちを参考にする事自体が恐縮ですが、偉人の味わった苦痛に比べれば、自分の辛さは超小さいと思えて楽になります。軸ブレ、しにくくなります!
成功への意思をブラさない
みんな大好きサイバーエージェント、藤田晋さんの「渋谷で働く社長の告白」は何度読んでも最高です。
創業開始 → わずか2年で上場したのち、ネットバブルがはじけ株価暴落 → ネット掲示板で叩かれる → どこを見ても悪口 →社員に疎まれる罵られる → ノイローゼ寸前 → 長期投資を守り続けたので、黒字転換できず、会社の資産より株価が下落。
何があっても、どんな精神状態になっても、amebaを守り抜いてスケールさせる意思はブレなかった。
むかしは、amebaのような事業自体がなく、「お金は稼げるのか」「事業撤退を早くしろ」とたくさん迫られた。しかしながら、どんなに叩かれても、追い詰められても初志貫徹しきった。この強い成功への意思が本からでも伝わってきます。
そういえばリブセンス村上太一さんの著書「リブセンス」にも、『「こんなビジネスは成功しない、うまくいくはずがない、儲からない、大手がいるマーケットでは無謀な勝負」と色んなことを言われた。でも、結果がでていない以上、反論の仕様がなかった。そうなると、これしかない!と思っていたビジネスモデルですら、自信がなくなってくる』という一説があります。
『そういう声は聞かないようにしていたが、弱気になるとどんどん聞こえてくる。「大手の会社がやっていないのは成立しないモデルだからだ」に蝕まれた。』それでも村上さんは、ビジネスモデルは大きく変えることはなかった。軸をブラさなかった。
意思をブラしてしまうのは「外部の声」と「少しの売り上げ」
リーンスタートアップに書いてあった金言に「売上ゼロの時にはいろいろと創造する余地があるが、小さな売上がたってしまうと将来的に大きな売上に跳ね上がることに疑問を持ってしまう。」というものがあります。
個人的にこの一文はずっと記憶に残っていて、自身で事業を立ち上げる時に幾度どなく思い出しています。
元々何らかの指標で想定していた大きな目標数字に、冷や水を浴びせてしまうのが小さな数字です。少しの売り上げは想像力を奪い去り、自信をグラグラさせてきます。
事業が本気で成功すると思っていて、全力を注いでいる自信があれば、絶対ブレちゃいけない。いま大巨人になっている企業は、すべからくヤバい時期を乗り越えてきました。「ヤバさ」を乗り越えられるのは、事業の責任を担っている人物しかいない。
目の前のあらゆることから逃げず、ピボットできる領域はピボットさせ、大事な部分はずらさないこと。