近年、男性でも手軽に香水をつけれる環境が整ってきましたが、それでもまだ香水をつけるのに批判的な人は多いです。
1年くらい前に、「サラリーマンも香水をつけて欲しい」というブログが大炎上していました。炎上の理由はアンチ香水派が「香水をつけた方が臭くなる」という意味不明な攻撃を行ったからです。
香りをもたらす効果を知り、効果的な使い方を知れば、香水をディスることなんて出来なくなるはずです。
香りがもたらす効果【承諾率2倍】
私たちは生理的に好ましい状態にあるときに、相手の話を聞き入れやすくなります。逆を言えば、相手を生理的に好ましい状態にもっていくと、営業成果はグッとあがるものです。
アメリカのレンスラー・ポリテクニック研究所に努めるロバート・バロン博士の実験データをご存じでしょうか。
コーヒーの香しい匂いのする喫茶店前と、何の香りもしない事務所前で、道行く人にアンケートを頼む実験を行いました。
実験はとてもシンプルで、「アンケートを書いてよい」と承諾してくれるか否かというものです。100人の検証の結果、
- 無臭の場合は20人しか承諾してもらえなかったのに対して
- 良い香りのする場所では56人に承諾してもらえ、
実に2倍以上もの承諾率の差が現れることになりました。これだけでも、良い匂いを意識する意味が充分あります。
香水を知ろう
香水が嫌われる理由の一つに「匂いがきつい」という問題があります。
しかしながらこれは、【1.香りの種類】【2.香水をつける部位】【3.ふきつける量】を勉強すれば絶対に問題になりません。
1.香りの種類
種類 | 濃 度 | 持続時間 |
Eau de Cologne (オーデコロン) |
3~5% | 1~2時間 |
Eau de Toilette (オードトワレ) |
5~10% | 3~4時間 |
Eau de Parfum (オードパルファン) |
15~25% | 4~6時間 |
Parfum (パルファン) |
10~15% | 5~7時間 |
営業がつける香水は、オーデコロンかオードトワレがおすすめです。
匂いがキツ過ぎず、手軽につけることが可能で初心者にも優しい!
匂いがキツイ、キツくないの定義としては、「○○さん、さっきまでココにいた?」と言われない程度が良いです。
2.香水をつける場所
体温の高い箇所につけるのが基本。
- 髪:直接つけず、霧を軽くまとわすように上向きにスプレーをかける
- 耳の後ろ:香水を手に付け、耳の後ろに優しく当てる
- うなじ:香水を手に付け、馴染ませる
- ひじの内側:遠目から香水を吹きかけ
- 手首の内側:片方の手首に吹きかけ、もう片方の手首にすり合わせる
- ひざの内側:軽く吹きかけ、手でなじませる。香水の量をうまくコントロールする自信がない場合おすすめ
香水の量
パルファンは「点」、オードパルファンとオードトワレは「線」、オーデコロンは「面」でつけるのが基本です。
つけすぎは絶対にNG。どのような香水であれ1プッシュ分の量があれば充分です。
自分でハッキリ感じ取れるほどの量をつけるのは絶対に止めましょう。強い香りは、迷惑行為になります。
また、普段香水をつける女性に、アドバイスをもらうことも避けましょう。男性と女性では基礎体温が異なります。女性にとっては適量でも、男性にはつけ過ぎになってしまいます。
まとめ
「自分の臭いを気にする」ということは、非常に大切なことです。それだけ周りに目を向けて、周囲に気遣いができているということの証になります。
一番大事なのは不快な臭いをさせないこと。その手段のひとつとして、香水があります。
「香水なんてつけるのは漢らしくない!」というこだわりで、自らハンディキャップを背負うのは非常にもったいないことです。