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ダイレクトリクルーティングを分析する

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、今までのように応募や紹介を待つリクルート手法(採用方法)ではなく、オープンになっているソーシャルネットワーキングやデータベースを通じ、必要な人材に直接誘う手法です。

求人メディアやエージェントといった「仲介役」を介さずに、直接採用候補者とやりとりする採用活動のことを指します。

求職者は、データベースに自分の経歴やスキルを載せ企業からの誘いを待つが基本ですが、自分が行きたいと思える会社に声をかけることも可能です。

海外では10年以上の歴史を誇り、その手法を50%以上の企業が取り入れていると言われてます。

世界で一番大きなダイレクト・リクルーティングサイトといえば、モンスター・ドットコム。500万人以上の求職者情報が載っていて、企業はダイレクトにそのデータベースから、欲しい人材を獲得します。月間1,000万UU、グローバルナンバーワンサイトです!東南アジアのような新興国にも、ジョブストリートというDRサイトがあります。

日本でもこの流れにのり、ダイレクトリクルーティングサービスが増えているのでちょっと見てみましょう。

ダイレクトリクルーティングサービス一覧

BIZREACH

日本にDRを持ち込んだオピニオンサービス。

経営幹部・管理職・専門職・グローバル人材など、いわゆるハイスペックな人材を採用したい際に利用します。

私自身、求職者側としても採用側としても利用してましたが、実に使い勝手が良くてビジネスモデルが秀逸!と感動しました。

キャリアトレック

BIZRIACH社が仕掛けるミドルスペック向けのDRサービス。

ハイスペック層で成功したので、次にミドル層に行くのは当然の成り行きですね。

「30万人のキャリア分析をもとに、あなたに最適な仕事をレコメンド」がウリ。でもでも、自分に最適な仕事を機械に分析されて転職する人が果たしているのでしょうか。そこらへんは?マークついちゃいます。

猫も杓子もAIブーム。

Wantedly

facebookを基軸にソーシャルリクルーティングを展開しているサービスの中では、最も有名なサービス。

SNS上にある情報をもとに、求職者からアプローチが容易にできちゃいます。

しかしながらハイスペック層はIT系以外は乏しく、採用側からのアプローチ手段も少ないため狙っているターゲットにリーチしにくい。

またfacebookにある情報では、相手の属性を見抜くことが難しく、DRの特徴である「ターゲットにピンポイントで」が叶わない感はあります。

ただし、各記事から経営者の凄さが伝わってくるので、確実に良いサービスに進化すると確信しています。

LinkedInダイレクトリクルーティング

世界最大のSNS、LinkedInをデータベースとして採用活動に活かすサービス。

例えばパナソニックは、北米のキャリア採用の8割がLinkedIn経由!!
ブラジルやインドでも実績が出ていて、日本にも波を寄せようとしていますが、日本でのLinkedIn認知度は低いため先の時代のサービスなのかもしれないです。

JobShare

①求人情報を、社員とその友達にシェアしてもらう
②その記事を見た人が、応募してくる(つまり社員の知り合い)

簡単に言うと、この2ステップを踏むソーシャルリクルーティングサイト。

大企業の方が圧倒的に有利な媒体になり、社員が少なければ少ない中小企業ほど不利になる媒体。流行らないと確信。

Sniping

今まで紹介してきたサービスと違って、WEBサイトではありません。

進化したインターネットテクノロジーを利用し、自社の求人情報をターゲット層のみに配信することができる広告配信サービスです。

こういう手法は、採用世界ではまだまだ浸透していないですし、リスティング会社も意外と目を付けていない領域なので、今後が楽しみですね。

ダイレクトリクルーティングを進めたい企業群

会社、代表、商品サービスの魅力が高い

DRは、直接求職者を口説きにかかるため、ごまかしが効きません。

会社の知名度やスタートアップで資本を受けているなどの魅力、もしくは、直接会えば必ず口説き落とせる自信をもっている人材がいると、DRは活きてきます。

人材紹介会社を利用しているが良い人材と出会えない

人材紹介会社は、より紹介料が高い企業に良い人材を紹介します。そりゃそうだ。

DRは、そういった中間業者が介入しないためターゲットとしている人材に、必ずアプローチできます。

求人広告を利用しているが、それ以外からも採用を行いたい

人材採用難易度は、年々困難になっています。

今まで通り、求人媒体にお金を出せば、満足いく人材や人数に達する事は少なくなりました。

即戦力となる優秀な人材を採用するには、自社が必要としている人材にピンポイントで訴求できた方が効率が良いですね。

ダイレクトリクルーティングの問題

求職者に魅力を伝える努力をしなければいけない

アイサス

大手求人サイトを利用すれば、「購買行動モデル」でいうAISASの、認知・関心・調査(調べる)は代行してもらえますが、DRの場合はそうはいきません。

仲介を介さないということは、求職者に「知ってもらって、気になってもらって、調べてもらう」というプロセスを踏んでもらえるようにしなければなりません。

1つの企業が採用したい人物は、100の企業からも必要とされているため、この部分のブラッシュアップは、超重要になります。

初めは時間も労力もかかる

BIZRIACHIを筆頭に、DRサービスの説明に「時間と労力の削減」謳っていますが、それは真っ赤な嘘です。まっ赤っ赤!!

媒体や、エージェントからの連絡を待つだけの人材紹介に比べると、自ら主体的に人材を探し、口説き続けなければならないダイレクト・リクルーティングは手間がかかります。

ある程度ノウハウが固まれば話は別ですが、すぐに時間&労力削減とはいきません。DRが日本で流行らない理由はたぶんコレ。慣れない作業は誰でもしたがらないですし。

日本の採用担当者の教育がなっていない

採用担当者や人事が悪いのではなく、採用におけるノウハウ共有が海外に比べ非常に遅れているため、「口説く」スキルが向上しにくいんですよねJAPANは。

簡単に言うと、採用の素人が多いわけです。

海外にはダイレクトリクルートの専門家単体で見ても、プロとして組織に何人もいるというのに。

さらに、新しい手法であるダイレクト・リクルーティングに取り組み成果を挙げなかった場合、日本では評価がマイナスになるだけ。そりゃチャレンジしたくないよね。

転職文化が形成されていない

日本人はまだまだ他国よりも転職回数が少なく、転職意向の低い人に声をかけても動いてくれる確率が低いです。

転職なんてすぐにできちゃうぜ!っていう人口が多くならないと、ダイレクトリクルーティングはメジャーにならないです。

大量採用ができない

DRは基本1対1の採用モデルであり、一度に多くの人材採用を行いたい会社には不向きのサービスになってます。

ダイレクトリクルーティングで変わる世界

DRが日本で確立されれば何が変わるのでしょうか。

求職者側:転職が楽になる

DB上に登録しておけばいつでも企業から声がかかり、好きな時に好きな企業に転職できるようになります。

天職につくためには、いろんな職業を経験する他なく、日本という国ではそれが至極難しいことですがDRで解消されることになります。

求職者側:人材紹介会社の利益の対象にならない

人材紹介会社は、「人材を紹介したら年収の●●%をもらう」というビジネスモデルで成り立っています。

裏を返せば、個人の意向は軽視されがちで、なんだかんだ言いながら紹介手数料の高い会社に紹介を促しています。そういったビジネスの対象になることなく、良い会社をじっくり探すことが可能になります。

企業側:自社の欲しい人材にのみアプローチできる

しっかりとしたデータベースに、しっかりとした情報があれば、自社にとって、最適な人材と出会うことが出来ます。

無駄な人材との出会いを省けるのも、大きな魅力です。

海外で流行のリクルーティングサービス

海外でのイノべーティブなサービスを紹介しちゃいます。

MyJobCompany

日本のJobShareと同様のビジネスモデル。

求人情報をシェアし、友人が応募もしくは採用されると、シェアした人物が約24万円がもらえるソーシャルリクルーティングサイト。

開始から1年半でクライアント300社、ユーザー2万人超。
2011年創業、$800k(約8,000万円)調達。

pymetrics

こちらは、日本のキャリアトレックと似ているサイト。
求職者が12問の質問に答えると、適切な業界や職種を分析し、進むべきキャリアと会社を紹介してくれます。

2012年創業、Khosla Venturesなどから$2.5M(約2億5,000万円)を調達。

HIRED

エンジニアやデザイナー限定で、オークション形式で獲得できるリクルーティングサービス。

求職者がLinkedInでログインしてプロフィールを埋めると、企業側からの仕事の概要や給与が次々提案され、求職者は興味がある企業にアタックができちゃう。

企業は興味のある人材を、オンラインで簡単に探せて直接オファーができ、求職者は自分の市場価値を知り、適切な待遇の仕事を見つける事ができます。

超イケているサービスだと思いますが、日本でこのサービスを行えばヒンシュクを買いそう...

2012年創業、$17.70M(約17億7,000万円)調達。

HireVue

企業は予め応募者への質問を設定しておき、応募者はその回答を動画で送る仕組みになっている。動画がミソ!!!

動画で記録できるということは、企業にとっても大きなメリット。時間を大量に節約(まとめてデータを確認)できます。

HireVueは2004年創業。総額$52M(約52億円)調達。

日本にも似通ったスタートアップが現れていて、株式会社リーディングマークが運営する「recme(レクミー)」がそれです。スマホで自分の動画を撮って、就活生が企業にアピールする就職サイト。2008年創業、5,000万円を調達。日本のスケール小さっっ。

Distill

エンジニア採用向け、オンラインで面接&リアルタイムで、コードレビューができるリクルーティングサービス。

2012年創業、2014年3月にはGildに売却済。(金額は非公開)

日本で流行りそうなDRビジネスモデル

人材採用業界は、リクルートを中心に数多くの大手企業が群雄割拠しているため、市場的には非常に大きいですよね。

そんなレッドオーシャンに挑むのであれば、革新性をもったサービスが必要です。

ここ10年で、人材史上=巨大企業に挑み成果をだせたのは、リブセンスとBIZRIACHだけ。

しかし、ダイレクトリクルーティングの手法であれば、まだまだ日本では未開拓の分野なのでチャンスは存分にある気がします。

ここまでのデータからすると、『ポテンシャル採用~ミドル層採用が可能であり、ピンポイント採用と大量採用の使い分けができるDRサービス。タレントプールの機能を標準装備』の仕組みがあれば、日本で流行りそう。

リファーラルリクルーティング(人繋がりの採用)を含め、まだまだ普及率の低いものですけど今後の業界動向が気になりますね。

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