マネージャーは、部下一人ひとりの特色を発見し、それをゴールにむけて有効に活用し成果を出すことが役割です。
そのためにメンバー個々をよく知り、育成の計画を掴むために『アセスメントスキル』を磨く必要があり、メンバーに具体的に指導していく指針として『コーチングスキル』があります。
しかし、このコーチングというものは、“相手にちゃんと伝わり納得してもらう=アカウンタビリティ” ができないと効果が十二分に発揮されません。
アカウンタビリティスキルとは
相手にわかりやすく、且つ具体的に伝えていくスキルを指します。
自分自身が理解している、自分自身が伝えているという思いこみではアカウンタビリティの低い人。
「あの人の話はわかりやすい」と評されている人は、アカウンタビリティに優れている人です。
アカウンタビリティの意味
アカウンタビリティ=「説明責任」
メンバーの能力や特性を把握したら、相手が理解できる言葉で、相手が納得するまで十分説明する責任があります。質問にも、相手が理解できるように答えることが重要です。
5つのコツ
- 結論を伝える。要するに何を言いたいのか?
- 簡潔に伝える。相手が理解した点、理解していない点を確認しながら、メリハリをつけて話す。
- 分かりやすく伝える。やさしい言葉で噛み砕いて話す。相手も理解できる共通言語で話す。
- 印象深く伝える。たとえ話や、比較、抑揚などを駆使して、相手の脳裏に焼き付ける
- 整理して伝える。言いたいことを一度に述べず、秩序立てて話す
アカウンタビリティスキルを高めるためには5つのコツがあります。相手の理解をられるような伝えかたを心がけましょう。
目標と行動の握り方を説明
アカウンタビリティとコーチングはセットで行われる場合が多いです。コーチングをする場合は「定量的」「定性的」な握りをつくりましょう。
■定量的目標を定める
- 1週間で何件顧客に会う必要があるか
- クレームを先月に比べ、何%減少させなくてはいけないのか
- 朝一、必ず1個 今日やるべき新しい営業行動の報告
⇒そのための行動の握りを行う。
■定性的目標を定める
- 弱音を吐かない
- 情報の共有を行う
- 新しい手法を確立する
⇒そのための行動の握りを行う。
定性的な目標と定量的な目標を分けて話すことが、説明能力向上の第一歩になります。
伝え方が下手な人
話のわかりやすい人 | わかりにくい人 |
---|---|
結論から話す | プロセスから話す |
主語と述語がある | 主語か述語がない |
聞かれたことを話す | 言いたいことを話す |
事実を話す | 感想や想像も話す |
全体からはいる | 詳細から入る |
脱線しない | 脱線する |
相手の反応で言葉を変える | 相手の反応を気にしない |
伝え方が下手な人の特徴です。
会話がスムーズにできない人は、比較表を参考に伝える力の向上に取り掛かりましょう。まずは結論から話す!主語と述語で話す!の2つができれば伝える力の基礎が出来ていきます。