会社が一定以上の規模になってくると、1人1人の特徴やステータスを把握するのに限界が出てきます。
昔は近い距離でいた上司と部下、一緒に同じ仕事をしていた同僚、物理的にも業務的にも遠くになってしまい、なかなか各人の属性を把握できなくなってきて...そして多くの企業がたどり着くのが「面談」です。
面談は無茶ぶり!?
この人はどんな人なのか。何を目指しているのか。そんなことに向き合って把握するのに、面談は最高のアプローチです。
セールスであれば数字。クリエイティブであればクオリティと納品スピード。そこだけで評価を限定することなく、面談を通して結果へのプロセスを知ることが出来たり、面談者から他人材の優秀ポイントを聞けたりと面談のもたらすメリットは大きいです。
さて、問題になってくるのは「面談のやりかた」です。上司になった途端に会社から面談を押し付けられ、不安を抱えたまま部下との面談を行っている会社はとても多いのです。面談のノウハウを覚えていきましょう。
部下との面談を超良いものにする9つの秘訣
~面談前に~
1.目的の設定をする
面談を行う目的設定。これが一番大切です。面談を行う数が増えれば増えるほどブレがちになるので要注意です。
面談目的の設定方法は、大きく2つあります。
- 1人ひとりの状況に合わせ、ゴール(目的)を個別に設定する
- 会社全体、もしくは事業部全体のゴールを設定する
面談の目的を定める事で、ダラダラと意味のない時間を過ごす事態を避ける事ができます。
2.『必ず聞く内容』の設定を行う
面談は、杓子定規に行うと面白く無いので、各自(面談する人)の属人性に合わせて行なうべきです。
ただし、キャラに合わせた面談を行っていると、目的からのズレが生じてしまいがちなので、面談する側が面談される側に聞くことをいくつか決めておきましょう。
この『必ず聞く内容』の設定は目的に沿って行うことも忘れないようにしてください。
目的が、例えば「営業数字をあげること」であれば、
- 普段、数字は意識してる?
- メンバーで尊敬すべき人はいる?
- 数字をあげるうえで、もっと会社にしてほしいことある?
この3つを聞けば、今後のスタンスと、いまの仕事への取り組み方もマルッと把握した上で「売り上げをあげる」ためのアドバイスや、彼の未来に対して会社が取り組まなければいけないことが見えてきます。
成長を確認する3つのヒアリングはおすすめ
- ・職業的に成長していますか?
- ・精神的に成長していますか?
- ・私(もしくは上司の誰か)はあなたの成長を促進させてますか?
必ず聞く内容にこまったら成長に付随する、3つのヒアリングはおすすめです。成長というのは誰しも根源的に興味を持てるワードであり、この3点の質問は、どれか必ず1つ面談される側が反応する引力を持っています。
とくに、最後の質問である「私はあなたの成長を促進させてますか?」を聞くことで、成長できていないのは部下のせいではないことも発見しやすいため、面談材料として取り入れてみましょう。
3.面談の記録を残す準備をする
面談内容をどのように残すかは事前にしっかりと決めておき、見るべきメンバーが共有できるような仕組みを整えておきましょう。
面談の記録を残しておかないと、その面談に意味があったか否かを確認できなくなるため、お互いの成長にたいして損することになります。
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続きは、部下との面談を超良いものにする9つの秘訣【後編】に記載します。
↓こんなことが後編に書いてあります↓
- 実際に面談中何を話すべきなのか、
- どのように話始めるのか、
- 面談の終え方について気をつけること