マネージャーに必要と思われるスキルに際限はありませんが、教育者として最低限5つのスキルについて知っておきましょう。
マネージャーが習得すべき5つのスキル
チェックリスト
- 1.アセスメントスキル
- 2.コーチングスキル
- 3.アカウンタビリティスキル
- 4.フィードバックスキル
- 5.セールススキル
1.アセスメントスキル
メンバー個々の「ポテンシャル(能力)」「行動傾向」「育成のポイント」を的確に把握するスキルです。アセスメントスキルが不足していると、個々人に応じたKPI設定ができず育成効率が悪くなります。
普段からメンバーの行動を見たり聞いたりすることで、相手を深く知っていく工程を大切にするひとは、アセスメントスキルが高いことが多いです。
2.コーチングスキル
メンバーの問題や問題の背景を考慮しながら、現状の客観的事実をつかみ、指導していくスキルです。コーチングとは「対話」を意味していて、指示出しを行うコンサルティングアドバイスやティーチングとは、大きく異なります。
メンバーそれぞれに育成計画を立案できたり、進捗管理とフィードバックができる人材はコーチングスキルに優れています。
3.アカウンタビリティスキル
相手にわかりやすく、且つ具体的に伝えていくスキルです。自分自身が伝えているという「思いこみ」ではなく、「相手」が理解できるレベルで伝えられているかのレベルを問うスキルです。
アカウンタビリティとは「説明責任、説明義務」のことを指していて、管理者であれば相手が理解できる言葉で、相手が納得するまで十分説明する責任があります。
4.フィードバックスキル
部下の成長を高めるための助言スキル。フィードバックの『フィード』は、“food”を語源とする『feed』であり、食べ物、つまり栄養を意味します。
日本で当たり前になっているフィードバックは「評価の伝達場面」のことを指しますが、それはフィードバックに値しません。成長させられる助言ができるか否か、その可否如何でフィードバックスキルの高さがわかります。
5.セールス・ネゴシエーションスキル
要するに、営業力のことです。役職者基本スキルであり、ネゴシエーションスキルが低いと、言うことを聞かないひとが増えていきます。
自分の長所を発見することが大事
マネージャに必要な5つのスキルは、いきなり全てを完璧に持つ必要がありません。
自分の強みを活かせるスキルを磨くことが最も大事で、苦手な分野は誰かに任せることもできます。
伝えるスキルが高い(アカウンタビリティスキル)のであれば、アセスメントやコーチング部分はそれらが得意なひとと協力するなど、長所を活かしあって不足スキルを埋めましょう。